水銀体温計が一番ですが、5分以上(できれば10分くらい)しっかりと腋窩にはさんでおく必要があります。
電子体温計(平均温式体温計)は、測定時間(1分程度)中の体温の変動から3分間の体温変動を予測して体温を計算し表示するため、水銀体温計より高温時は少し高めに、低温時には少し低めに表示されます。正確性には欠けますが、大体の体温を把握するにはこれで十分と思われます。
最近は鼻や耳などに計器を当てることによって瞬時に測定できるタイプ(赤外線式体温計)もでてきており、安静を保つことのできない乳幼児の体温を測定しやすくなっています。ただし、測定した瞬間の体温が得られるため電子体温計よりも測定結果に誤差が生じることがあります。これは安静でない状態の体温であることが多いためで、結果的に他の方式の体温計よりも若干高めの値が得られることが多いようです。また、高性能なものは価格も高く、耳で測る体温計(赤外線鼓膜体温計)は意外に測定方法が難しいことからも、現状ではあまりお勧めはしません。
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